「silent」の脚本は原作なしで当て書き!スピッツ『楓』が原案のオリジナルドラマだった!

2022年10月6日(木)22時からスタートしたフジテレビ系ドラマ

「silent(サイレント)

切ない恋、美しい映像、一つ一つのセリフの意味など、とても味わい深いドラマですよね!

突飛な設定やキャラクターなどは登場しない、普通で、それでいて美しい物語を紡いでいってくれそうです。

こちらのドラマ「silent」について、原作がない理由やスピッツの「楓」がモチーフになっていることなどについて、まとめました。

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「silent」には原作がない!新人脚本家のデビュー作だった!

ドラマ「サイレント」の脚本家は、2021年末に「フジテレビヤングシナリオ大賞」を受賞した、29歳の生方美久(うぶかたみく)さん。

こちらが生方美久さんです。

実は生方さんがこれまでに手掛けた作品は、各種のシナリオコンテストに応募したもののみ。

看護師として働きながら、コツコツとシナリオを書き、コンテストに応募していたのだとか。

そして、2021年末の「フジテレビヤングシナリオ大賞」の受賞をきっかけにプロデューサーの目に留まり、連ドラの脚本家に起用されることになったのです。

「脚本家としての初仕事で連ドラに初挑戦!」というのは、いわば異例の抜擢だそう!

「silent」のプロデューサー・村瀬健さんは、生方さんに声をかけたときのことをこのように語っています。

2022年10月期の木10を僕が担当することになったので、生方さんに「この枠をやるつもりでゼロから作らない?」と言って。そこからこの企画がスタートしました。今年の1月くらいだったかな。

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村瀬プロデューサーは生方さんの才能を見抜き、一緒に原作なしのオリジナル作品を作ることを提案したのですね。

しかも、オリジナル作品ということだけでなく、キャストとして目黒蓮さんと川口春奈さんにオファーし、OKをもらえたことで、当て書きという形で作られた脚本なんだそうです。

だからあれほどハマり役なのですね!

生方さんは今年の8月に看護師の仕事を辞めて、9月からは脚本家の仕事に集中しているとのこと。

それでも、企画がスタートした1月ごろから8月までは、クリニックで働きながら脚本を書いていたというのは、本当に凄いですよね!

「silent」の脚本家はスピッツの大ファン

ドラマ「silent」の脚本家、生方美久さんは、どうやらスピッツの大ファンのようなんです!

ツイートから分かるスピッツファン具合

生方美久さんのツイートを見てみましょう。

スピッツの曲のタイトル「ハヤテ」「ナナへの気持ち」「インディゴ地平線」と、「ナナへの気持ち」に出てくる歌詞「街道沿いのロイホで 夜明けまで話し込み・・・」のロイホ。

「夢追い虫」の歌詞。

スピッツの曲のタイトルも、お好きなものがたくさんあるようで、

「タイトル好き好き選手権」を独自開催しちゃったり。

「スピカ」にでてくる歌詞

「幸せは途切れながらも続くのです」

の歌詞が好きすぎて、そういうセリフが書けたら引退する!と決めているのだとか。

「主題歌スピッツ」という夢もあるそう。

(でも、こんな凄い脚本を書ける方だけに、この夢はそのうち叶ってしまうような気がしますね。)

自分の作品の登場人物にアノ人の名前を!

さらに、生方美久さんは、自分の作品にアノ人と同じ名前の人物を登場させちゃています!

生方美久さんが受賞した「第33回ヤングシナリオ大賞」ですが、その受賞作費「踊り場にて」には

「佐藤正宗」という、いつもギターバッグを背負っている高校生

が出てくるんです。

https://twitter.com/fujitv/status/1476294451848880129

「正宗」といえば、スピッツのボーカル「草野マサムネ」さんの本名。

ちゃっかり(?)マサムネさんの名前を自分の脚本に忍ばせてしまうくらい、本当に大ファンなんだなあということが伝わってきました!

「silent」のモチーフになっているのはスピッツの「楓」!

原作のないドラマ「silent」。

モチーフとなっているのがスピッツの「楓」というのはどういう事なのでしょうか?

「スピッツの『楓』みたいなお話書いてる」

その答えは、脚本家の生方美久さんのツイートにありました。

スピッツの「楓」みたいなお話書いてるので毎日泣いてます。むだな涙にならないように努力します。

こちらのツイートが投稿されたのは今年の3月。

村瀬プロデューサーから声をかけられ、企画がスタートしたというのが1月ですから、これはまさしく「silent」のことを指していると言えるでしょう。

このことから、このドラマのモチーフとなっているのは、スピッツの「楓」だということができるのです。

「silent」のストーリーと「楓」の歌詞とのリンク

実際に、ドラマ「silent」を見てみると、「楓」の歌詞とリンクしていることが分かります。

特に、サビの部分にグッときた、という方も多いよう。

「さよなら 君の声を 抱いて 歩いていく

ああ 僕のままで どこまで届くだろう」

紬の声を胸に抱いて、別れを選んだ想の辛さ。

大好きだった想の声を胸に抱いて、別れを受け入れて歩きだしていた紬。

二人の姿とリンクしているように感じられます

他にも

忘れはしないよ 時が流れても

いたずらなやりとりや

心のトゲさえも 君が笑えばもう

小さく丸くなっていたこと

こちらの歌詞に感じるものがありますね。

高校時代の二人のたわいのないやり取り。

同じイヤホンをプレゼント「交換」した思い出・・・。

紬と想の、幸せでまあるい時間を思わせます。

他人と同じような幸せを

信じていたのに

当たり前だった日々と、当たり前にあると思っていた未来がが奪われて・・・

これから 傷ついたり 誰か 傷つけても

ああ 僕のままで どこまで届くだろう

傷ついた想のことを想うと、この歌詞が胸に迫ってきます。

瞬きするほど長い季節が来て

呼び合う名前がこだまし始める

聴こえる?

8年という長い時を経て再会した二人。

でも、再会した瞬間、離れていた時間は「瞬きするほど」の一瞬にも感じられたのかも。

心のなかで互いに名前を呼びあっているであろう、紬と想。

「聞こえる?」

ではなく

「聴こえる?」

という漢字にも、ドキリとさせられます。

全体的にスピッツの楽曲は、聴く人に解釈を委ねる余白の多い歌詞が、ひとつの特徴だと思います。

(人によって、色々な捉え方や感じ方ができるはずです)

ですので、「silent」を見た人の数だけ、「楓」の歌詞への解釈がありそうな気がします。

そういう意味でも、何度も繰り返し見て腑落ちしたくなるような、流し見できない良質なドラマに仕上がっていると言えるでしょう。

「silent」の第一話ではスピッツの「魔法のコトバ」もドラマにリンク

スピッツの「楓」が物語のベースにあるドラマ「silent」。

第一話では、スピッツの「魔法のコトバ」という曲も、観ていた人の心に刺さっていたようです。

学校からの帰り道、想に告白した紬。

想も紬に好きと伝えたあのとき、イヤホンから流れていたのは「魔法のコトバ」でした。

明るいメロディが、幸せな二人の空気感を表しているかのようでした。

しかし、そんな大切な思い出の曲が、紬にとってつらい曲なってしまう瞬間が訪れます。

想から突然

「好きな人がいる。別れたい」

とラインが届いた時、

紬が聴いていたのは「魔法のコトバ」だったのでした・・・。

この対比が、あまりにも辛く感じられる演出です。

「魔法のコトバ」の歌詞のサビの部分。

魔法のコトバ 二人だけにはわかる

お互いに「コトバ」が通じなくなってしまった紬と想。

「二人だけにはわかる『魔法のコトバ』が手話ってことになるのかな?」

「早く二人がコトバを交わせるようになってほしい!」

と、ドラマを見ていた人も大いに盛り上がっていましたね。

また、「真犯人フラグ」の脚本家・高野水登さんも書いていたのですが、

と、多くの人が盛り上がっていたのがこちらの歌詞。

また会えるよ 約束しなくても

友だちとの会話で

「約束してなくても?」

と言った紬。

そして二人の再会。

歌詞とのリンクと、伏線回収がうますぎて思わず唸ってしまいますね!

・二人が付き合い始めた時

・別れを告げられた時

に流れていた同じ曲が、これから物語にどうリンクしていくのか?

そういう目線で見ると、今後の展開がまた楽しみになってきますね!

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